「こどものおもちゃ」漫画のあらすじについて
原作・小花美穂「こどものおもちゃ」漫画は、小学生タレントの女の子と、クラスの問題児との恋物語です。
小学生も小学生なりに大変なんだと思わせる作品が、この「こどものおもちゃ」です。
小学生タレントの倉田紗南は、クラスの問題児である羽山秋人と対立する事になります。
だが、なぜ秋人の性格が屈折してしまったのか、紗南は知る事になります。
秋人が生まれた時に、母親を失い、その事で姉からひどい仕打ちを受けていたのでした。
その事を知った紗南は、秋人と家族の為に奔走することに…
そして、少しづつ和解していく秋人と家族。
そして、秋人もまた紗南の辛い過去を知ってしまうことになります。
紗南は捨て子でした。
実の母親に会いたいと思いながらも、自分を育ててくれた母親への気持ちを思ったり、揺れる紗南の心、今度は秋人が支えます。
そんな二人は、いつしか互いに恋心を抱くようになっていくことに気付きます。
子供には子供なりの恋愛事情があるんだなと感じました。
「こどものおもちゃ」漫画の見どころは!?
子供なりの葛藤や不安を感じて欲しいなと思いました。
「こどものおもちゃ」では、小学生でも大人みたいな恋愛をするんだというところが見どころだと思います。
お互い好きなのに、照れくさくて好きだと言えなかったり、微笑ましくもあるんですが、早く大人になりたいと焦る気持ちがあったり。
気が付くと、紗南と秋人が小学生には見えませんでした。
二人とも、しっかり大人の恋愛をしてるんです。
もしかしたら、精神状態は大人よりも上だったかもしれません。
そんな二人の純粋な恋物語がこの作品の見どころです。
そして、そんな二人の事を理解しようとする紗南の育ての母親の、親としての愛情も見どころではないかと私は思います。
「こどものおもちゃ」漫画の感想や魅力は!?
どんな行動にも理由はあるんだと、思いながら読んでいました。
最初、羽山秋人というキャラクターは嫌いでした。
クラスを牛耳って、弱い者をいじめて、はっきり言って、好きにならないタイプでした。
でも、彼の過去を知って、紗南の影響を受けて、どんどん変わっていく秋人は、とてもかっこいい男の子に見えました。
そして、明るさの塊のような紗南が、実は捨て子だという事もショックでした。
いつも明るく笑っている裏で、そんな辛い事実を隠していたなんて。どんなに辛かっただろうなと思うと、涙が溢れてきました。
そんな、恋愛の部分だけじゃない、キャラクター一人一人の繊細な心理描写も、この作品の魅力だと思います。
「こどものおもちゃ」漫画作品の口コミ評価は!?
もう何回も読んでいますが、何回読んでも面白くて感動する大好きな作品。登場するキャラはみんな個性的で楽しい。特に主人公の紗南。明るくて面白くて大好きです。
前半の、紗南と羽山が徐々に打ち解けていく過程が好き。一匹狼で心を閉ざしていた羽山が紗南によって救われていく。また、明るい紗南がひそかに抱える悩みに気づき、支える羽山。お互い助け合い、なくてはならない存在になっていくところに心が温まります。
後半になると、恋心を自覚した二人のすれ違いや羽山の怪我による腕の麻痺、紗南の人形病など、暗いところもあり読むのが辛いですが、それもこの作品の良さ。普通の少女漫画とは違って、考えさせられるところが多い。漫画を読んで泣くことってほぼないのですが、この作品は読み返しても感動して泣いてしまいます。
女性だけでなく、男性にも読んで欲しい素敵な作品です。
まず、キャラ絵や、ストーリー、など、とてもすばらしい作品です。ただの恋愛漫画ではなく、それに、シリアス、面白さ、感動、芸能界、友情、さまざまなジャンルが入っていて、すばらしいと思います。
恋愛に関しても、簡単に上手くいかずに、お互いに思いがすれ違い、小学6年らしい、中学生らしい、恋愛物語だと思います。
影響を受けた人はたくさんいると思いますが、なかなか描けない、他にはない作品。
ハニービター特別編も読みましたが、紗南と羽山はそれぞれ自分を持っているところが魅力的ですね。
荒れる教室内に作者が混じって立っていたり、森の中に羽山母の亡霊がいたり、手の込んだ作品だったと思います。
評価は「とても良い」。
ギャグシーンでふとよぎる不吉さ、シリアスシーンでなぜかこみ上げる笑い。
メリハリのついた描写がとても巧みでした。
前半が特に好きでしたが、中盤〜後半の重い展開も話がしっかり作られていて読み応えがありました。
マネージャーと付き合っていた頃の紗南がけっこう私好みでした(笑)
おバカと見せかけて、クラスの男子たちに対して容赦ない台詞でたたみ掛ける冷静さがかっこよかったです。
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